2006年シーズン新体制発表

■社長挨拶

「健全企業としての自立」に向けて」

 平素より横浜F・マリノスに対しまして、ご支援ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 まずは、昨年トップチームがご期待にそえる戦績を残せなかったことを深くお詫び申し上げます。その悔しさや、昨年浮き彫りになった課題を胸に、05年のメンバーに新しく加わった戦力共々、タイトル奪回に邁進する所存です。

 巷ではトップチームの戦績ばかりが何かと取り沙汰されておりますが、横浜マリノスという会社単位での成長、成熟という視点で昨年を振り返ってみますと、実り多き年だったのではないかと考えております。

 強化面では、育成部門のプライマリー全国大会2連覇を筆頭に、各年代の主要な大会において着実に実績を残しております。また、スクール事業も今年末のみなとみらいへの施設移転を見据えながら、会員・開校地域の拡大と質の向上を果たしつつあります。また、事業面でもスポンサーセールス、用品販売、チケット売上とも、皆様のご支援に支えられながら過去最高の数値を達成することが出来ました。こうした種々の取り組みが実を結び、05年度弊社単独売上としては、01年度比151%増の40億円台に乗せることが出来ました。この場を借りて職員、現場スタッフ、そして弊社を支えて戴いた方々に感謝の意を表したいと思います。

 さて、ここまで来たら声高に宣言しなければならないことがあります。それは「企業としての自立」です。強い会社、強いチームを維持していく上で避けては通れないとても大事なことです。「自らの事業活動によって得た収入のみが、会社・チームを維持発展させていく」 この一見当たり前の道理の大切さを、私は横浜マリノスという会社から発信していきたいと思います。人を頼ればビッグネームを獲れるかもしれません。しかし、そうしたチームは、砂上の楼閣が如く長続きはしないでしょう。そしてそこには、厳しい社風、体質も育ちません。やはり皆さんのチケットやグッズ、スポンサードといった額に汗して、チームや会社が一丸となって生んだ収益こそがタフな会社・チームを作るものです。そして支援者である皆さんと弊社との間に混じりっ気のない関係が出来てこそ、本当の意味でのホームタウンでサッカー事業を営んでいる会社として誇りも持てますし、認知、賛同も堂々と仰げるものと考えております。

 この「健全企業としての自立」を2007年度迄に何とか達成し、本当の意味での出資会社・スポンサー・サポーター・ファンの皆様の手で支えられている会社にしていきたいと思います。2006年度は、この目標達成のために、会社として更に高いハードルを課すことになりますが、これまで培った経験・実績・自信をベースに邁進していく所存です。
 
 そうした意味で、自立した企業でもタイトルは獲れるということを、2006年、弊クラブが真っ先に証明することをコミット致します。
 
Win back the Champ’
 
横浜マリノス株式会社
代表取締役 左伴 繁雄

 
■監督挨拶

 今年も、伝統ある横浜F・マリノスの監督を出来ることは、とても光栄なことだと思っています。また、自分自身にとって、初めて同じチームで迎える4年目になるのですが、魅力的な新しいトライだと、とても楽しみにしています。
 
 昨年は本当に悔しいシーズンでしたが、おかげでいろいろ考えさせられ、気づかされました。それが、新たなモチベーションとなり、必ず今シーズンに生かされると信じています。

 今年は、大きな補強も無く心配される方もおられるようですが、もともと質の高い選手がそろっていますし、若手も徐々に育ってきているので、私は全く心配していません。逆に同じ選手たちで続けてできるということは、選手間の連携と言う意味でもメリットだと思います。

 目標は勿論Jリーグのタイトルですが、ピッチの上で選手たちが生き生きと躍動しているようなプレーで、見る人を感動させたいと強く思っています。その為には、一年を通して選手・スタッフが目を輝かせ喜びあふれ、サッカーを出来るようにさせてやりたいと思います。
 
横浜 F・マリノス
監督 岡田 武史

 
(オフィシャルより)
選手背番号など詳細はコチラより。

背番号に変更があった選手は、マグロン17→8。
新加入選手は、吉田(17)、ハーフナー(20)、田ノ上(23)、秋元(36)となりました。