大分戦後 木村監督コメント(J's GOALより)

 残り4試合、1つでも順位を上げようと練習をしてきた。いつも通りに良いトレーニングが出来ていたので、良いゲームが出来ると考えていた。
 前節のビデオを見ていて、相手が前線を3枚にしていたが、今日は4−4−2だった。そのシステム変更はそれほど大きな問題でなかった。ボールも支配できていたと思う。ただ縦パスを狙われてカウンターの繰り返しになっていたので、それをハーフタイムで修正して、さらにもっとサイドを使うようにと指示をした。ある程度出来ていたが、点の取られ方が悪かった。
 残り30分、誰が悪いということではないのだが、誰を代えるかの選択肢がたくさんあった中で、攻撃に変化をつけるために清水と山瀬を入れた。0−2になってからは、ボランチを1枚にしての4−3−3とした。点を取らなければならない状況だったので、リスクは大きくなるのは覚悟の上だった。もっと早く1点が入っていれば、同点、逆転できたのではないか。
 敗れたが、選手は指示通り戦ってくれたし、持ち味も出してくれた。
 気持ちを切り替えて、来週の天皇杯(11/15@日産ス 川崎Fvs富山の勝者と対戦)に臨みたい。天皇杯は、昨年準決勝で敗れているので、ぜひ決勝に進んで優勝したい。
 今日も、本当に多くのサポーターが観戦に来てくれた。ウォーミングアップで掲げられた横断幕には、ジーンときた。勝利をプレゼントできず、申し訳ない。
 
Q:ハーフタイムではなく、前半の中で修正の指示は出来なかったのか?
 僕のセオリーで、舞台に上がったら選手が修正すべきだと考えている。試合はトレーニングしてきたことの発表の場。出来れば、なるべくテクニカルエリアに出てコーチングすることはしたくない。もちろん最後など、モチベーションを高めるために、歩み寄って声を出すことはあるのだが。
 
Q:12点目をあげた渡邉千真選手の成長ぶりについては?
 シュートの正確性はチームでも一番。FWという厳しいポジションなのにシーズン通してケガなく出来ている点は、他の選手も見習うべきなのではないだろうか。ずっと使ってきてよかった。素直に、もう一度、おめでとうと言いたい。