名古屋戦後 木村監督コメント(J's GOALより)

 J1リーグ戦残り6試合と天皇杯は非常に大事だと話していた。また選手たちには、まず自分のためにサッカーをやるようにと言っていた。それがチームのため、サポーターのため、クラブのためになるんだよとも言っていた。
 小宮山と山瀬がケガで、左サイドには両サイド出来る田中を起用した。右は天野でスタートした。ケネディが出てきたときに高さという点で不安もあったが、こういうケースで使わないといけないと考え、思い切って使った。
 前半はアシストも含めて動き的には不満はなかった。後半の途中からケネディが入って、ロングボールが増えてきたので、田代に代えた。また天野は、後半に攻守の切り換えのスピードが各場面で目に付いていたことも交代させた理由だ。渡邉も先週の天皇杯ハットトリックをしていたが、今週、体が重そうというか、そんなに切れがなかった。逆に金根煥が良かったので、どこかで使いたいと思っていた。
 今年、先制されると追いつくのがやっとで、逆転はたぶん初めてだろう。先制すると逃げ切れる形はあるのだが、先制されると逆転できない勝負弱さがあったので上位に進めなかった。久々にロスタイムに逆転できて、シビレました。サポーターの方も、こういうゲームはなかかな味わえないので、良い勝利だった。
 この勝点3は大きい。ACLに絡める3位以内を目指せる。残り5試合、5連勝出来ればベストだが、1試合でも多く勝って、上位に絡めるようにやっていきたい。
 
Q:前半、攻めがなかなか機能しなかった。その理由は?
 入り方が大事だといっていたのだが…。ケネディがいないので蹴ってこないと予想したのだが、思った以上に背後を突いてきた。そのこぼれ球を拾えなかった。またスリッピーなグラウンドで、足もとで受けるのか、スペースで受けるのか、受け手と出し手の関係がうまくなかった。前半の20分過ぎからは、2トップに対して、どちらにするのかをはっきりするようにという指示をベンチから出した。
 
Q:渡邉千真への縦パスが入ったところを相手のセンターバックに詰められてボールを取られたシーンが目に付いたが?
 中盤で相手を背にして一度ポイントを作ってボールを受けて、落としてから次にアクションを起こす。それが彼のプレースタイル。その点を考えれば、多少受け方に問題があったと僕は思う。ただ、新人選手にそれを言うより、自分のやりたいことをさせる方を選んでいる。渡邉の課題は、今それを意識させるべきでない。もし僕が来年も指揮を執るとしたら、それはキャンプで修正させたい。