磐田戦後 木村監督コメント(J's GOALより)

 8月1日のリーグ戦の後、JOMO CUPもあって間が空くので、今日と水曜日のヤマザキナビスコカップ、それから1日の京都戦(@日産ス)までで一区切りという話はずっとしていた。今日のゲームと京都戦で2勝して勝率5割まで戻そうという狙いだった。立ち上がりにミスから失点したが、前半もあの場面以外はすごく悪かったわけではない。ただ、ああいうミスからきちっと点を取るイ・グノは素晴らしい選手だと思った。
 ハーフタイムでは、次にヤマザキナビスコカップがあるので早めに選手を交代させるかもしれないという示唆はして、0-1になって自分の中で代える思い切りが出たかなと。天野も兵藤も悪くなかったが、2枚一度に代えて機動力を出そうということで代えた。後半の立ち上がりに良い形で点が取れた。その後、前節の新潟戦でもそうだったが、良い時間帯に追加点が取れず、逆にカウンターでのピンチも少しあった。そこでやられなかったのは良かったが、やはり追加点が取れなかったなあと。それが全てかもしれない。
 こういうゲームは今シーズンすごく多くて、それで逆転されたゲームもあるし、引き分けで終わったゲームもある。そのへんのちょっとしたところが、なかなか気持ちの部分で相手を上回れないのかなと。ただ、チャンスはあったので、ああいうところをしっかり決めてほしい。終わった試合なので、切り替えるしかないし、次は中2日なので、明日リカバーして、もう一度ヤマザキナビスコカップに向けて修正していきたい。
 また、本当に横浜から多くのサポーターが来てくれて、その中でなかなか勝利をプレゼントできない部分は、すごく申し訳ないと思っている。ただ、選手は見てわかる通り最後まであきらめずに、本当に身体を張って勝点3を取りに行ってくれていたので、そのへんは評価したい。
 
Q:後半立ち上がりに横浜FMのペースになって、その時間帯にもう1点が取り切れないのは、どのへんが原因だと考えていますか?
 う〜ん、難しいですね。それがわかったらね…。さっきも言ったが、今年はこういうゲームが多い。そこで選手を交代させたり、今日は坂田、クナン(金根煥)、山瀬、渡邉千真と前めの選手を多く使ったが、前めの選手を使ったからといって点が取れるわけではない。ただ、ああいう混戦のところで無理できるような選手が…そこまでの作りはまずまずだけど、そこから最後に、気が利いてコロッと点を取るような選手がちょっといないかなという感じがしている。
 ただ戦術的には、ハーフタイムで前節の新潟戦でも言ったが、相手が疲れてくる中で、攻撃ゾーンに入ったときにドリブルで仕掛けたりしないと、パス・パスで行ったら逆にカウンターでやられてしまう。そこは後半やれという話をしたが、山瀬のアシストなどはまさにその通りだったと思う。小宮山や田中裕介が出ていったり、坂田も含めてドリブルで仕掛けている形は多かったので、戦術通りにはやれていた。