札幌戦後 木村監督コメント(J's GOALより)

 試合前から雨が降っていて、もっとピッチが良ければ、もっといい攻撃の形がつくれたと思う。
前半の立ち上がり、札幌があれほど前からくるとは思わなかった。ウチも立ち上がり10分ぐらいは前からプレスをかけていこうと指示していたのだが、押し切られてピンチがあった。でもあの10分、15分をしのいだのが大きかったと思う。
 その後、前半15分過ぎからボールを支配できたのだが、形はつくれてもスリッピーなグラウンドにフィニッシュがいまひとつ。コーナーキックも精度が足りなかった。
 ハーフタイムで、このリズムは札幌のものかもしれない。もう一度、相手は立ち上がりからくると思うので、そこをしのいだらこちらのリズムになるという話をした。
 1点取ったら勝てると思っていた。ただ1点取った後、終了間際までは2点目を狙いに行けと話していたのだが、気持ち的にちょっと守備的になってしまった。追加点を取って2、3点取れたかなというゲームだが、そこは下位チームの宿命かなと。やはり勝点3は大きいと思う。
 札幌は外国籍選手3人で攻めてくるのは分かっていたので、特にウチが攻撃しているとき、この3選手をうまくマークしろと指示していた。100点とはいかないかもしれないが、ほぼ出来ていたと思う。
 僕が目指しているのは2点以上を狙うサッカー。相手も攻めてくるし事故もあるしから、ゼロで抑えるのはなかなか難しい。2点取られても3点取れることを目指したいとスタートした。時間がかかることなので、監督に代わってすぐは出来なかったが、だんだん出来つつはある。これから、まだ順位を上げて行きたい。チームの雰囲気はいい。僕が何をしたというわけではなくて、選手同士がいい緊張感を持って、よくコミュニケーションを取ってくれている。キャプテンや選手会長に感謝しています。
 齋藤は、まだ高校生で夏の間しか一緒に練習はできない。2試合前もメンバーに入れたが、あの試合では僕にちょっとした勇気がなくて使ってやることが出来なかった。今日は流れ的にももう1点行けそうだなと感じたし、アップのときの表情にもやる気が出ていた。僕は交代メンバーは3枚使うことを基本に考えているので、流れ的に使えた。彼は自分で打開できる選手なので、育てていかなければいけない選手。物怖じしないでプレーしていたので、評価は良い。またチャンスがあれば使ってみたい。